Real Face

ギリギリでいつも生きていたいから

数年前に金沢へ行った話

金沢旅行に行ったことがある。

大学生の時で、たぶん二年の終わり頃とかだったと思う。

北陸新幹線に乗りたい!」って言い出した友達がいて、「まあ良いけど」って言って男三人で行った気がする。

 

大学生の旅行らしいと言えばそれまでなのだけど、金沢旅行の目的が「北陸新幹線に乗ること」と「美味い寿司を食うこと」だったので、着く頃にはもうほとんど満足してしまった。(スケジュールに欠陥がある。)

ホテルも取ってなくて、とりあえずブラブラして、回転寿司屋を見つけて「夜飯はここにしよう」と言って、ネカフェを探しに行った記憶がある。

 

寿司は、回転寿司のくせにめちゃくちゃ高くて、100円の「わさびなす」から700円くらいの「のどぐろ」とかまでめちゃいろいろあった。

僕ら大学生は、言い出しっぺを除いてあんまりお金が無かったから、高いお寿司を一皿頼んで分けたり、安いメニューの質の高さに感動したりして楽しんだ。

 

夜は結局ネカフェに泊まって、一人は寝ていたけど、もう一人と漫画を読破してしまってせっかくの旅行なのに寝不足だったりした。

朝叩き起こされて、向かいのホテルの最上階の温泉に入ったりした気がする。実質貸切で、受付のおばさんに変な顔で笑顔の接客を受けたりした。それはもう最高の風呂だった。

その後は兼六園に行ったり、有名なメロンパンを食ったり、とにかくブラブラしていた気がする。

 

大学生の頃(去年まで)とにかくそのような下らない時間を過ごしてばかりいた気がする。

もっと時間を有意義に使うべきだったという気持ちは勿論あるけれど、下らない時間こそが本当に楽しかったように思う。

もっと堅実に生きていてもどこかで突っかかってしまうだろうし、もっと堕落して生きていてもどこかで突っ伏していたと思う。

昔の下らない時間のおかげで下らない人生をこれからも満足に送って行けそうな気がする。

また何か下らない思い出を書く機会があったら書きたい。